上尾シティマラソン 〜 VS パンダ編 〜
スタートして500mくらい走ったところで、右脚の甲が痛くなったので、沿道で止まり靴ヒモを結び直す。係員の人が近くに来て、迷惑そうにこちらを見てる。ちょープレッシャーなんですけどー。ヒモの調整終了して、立ち上がると、係員の人が、
「はい、最後尾ですよ!!」
と、迷惑気味に言ってきた。
「分かっとるわい!見てろよ」と思い、そこからピューっといき、すぐ最後尾集団に追い付く。どうだ!係員!満足か!と、くだらないことを考えてから、靴の調子を感じるとOKだ。
人混みをぬって抜いていき、3キロくらいすると、パンダの着ぐるみを着たヤツが見えてきた。
パンダは、ワザと沿道沿いを走り、応援している人たちに、いちいち
「ありがとうー」
と、言っている。何してんだコイツ??と思っていると、あれっ?
パンダ早い!
パンダはどんどん抜いていく。パンダに抜かれるランナーは、皆ギョッと驚く。
人混みもありなかなか追いつかないが、ようやくパンダの背後にマーク。パンダは、通常なら、こんな後方にいて、このスピードなら抜かれることはないだろうと思っている。残念ながら、今日はオレがいる。
横に出て一気に抜いて前に出る。そして徐々に離していく。
快感!!思った以上に快感!!やってやった感半端ない!!北島康介ばりに、チョー気持ちぃー!!(古い)
ほどなくして給水所。大渋滞。止まって水をとり、走り出すと、前方からまた「ありがとうー」が聞こえくる。もしや?でたーパンダだ。給水所で抜かれていたらしい。
また、抜いてやろうと思ったが、それだけでは飽き足らず声をかけたくなってきた。マラソン中に声をかけるなんて、これまでないこと。どうしたオレ?と思っているうちに、並んでから
「頑張って!」
と完全な上から目線で声をかけた。すると、
「頑張りましょう!」
との返答。お前も頑張れ的な感じ。上手い!上手い返しだ!と思いつつ顔をみたら
❗️❗️
パンダの被り物から出てるカオが、もっと若いかと思ったら、結構歳いってる。これで「ありがとうー」と言いながら走ってる。
これ以上関わらず、とっとと先に行こうと決意した瞬間であった。